★欧州市場序盤の取引では、欧州株安にも関わらず、円相場の反応は限定的だった。なお、NYダウ先物は135ドル安、米長期金利は1.247%付近に低下した。欧州市場では、欧米の成長率で強弱の違いが鮮明になり、全般的にユーロ買い・ドル売り基調。ドル/円は109.50円付近と底買いの値動きが続いた。欧州株が下げ幅を広げ全面安で推移、NYダウ先物も120ドル超安に再下落する中、リスク回避のドル買いとなった。ドルの買い戻しの動きが意識されて堅調地合いとなったが、上値の重い展開になった。
6月米PCEコアデフレータ―が前年比で予想を若干下回ったことで米長期金利が一時1.23%付近まで低下したものの、その後は低下幅を縮めたことが支えとなった。米7月ミシガン大学信頼感指数が予想を上回ったことで、ドル安が抑制された。ロンドン・フィキシングに向けては円買いフローが観測された。米長期金利が1.22%半ばまで低下するも反応は鈍く109.70円台でじり高となった。米国で1兆ドル規模の超党派インフラ案が全身したことで、米経済の景気回復期待が強まりドル買いが優勢になった。しかし、NYダウが下げ幅を広げるとドル買いも後退した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値:前年比+13.7%(予想:+13.2%、1-3月期:-1.3%)
・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値:前期比+2.0%(予想:+1.5%、1-3月期:-0.3%)
・ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値:前年比+2.2%(予想:+2.0%、6月:+1.9%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.7%(予想:+0.7%、6月:+0.9%)
・ユーロ圏・6月失業率:7.7%(予想:7.9%、5月:8.0%←7.9%)
・米・6月コアPCE価格指数:前年比+3.5%(予想:+3.7%、5月:+3.4%)
・米・6月個人所得:前月比+0.1%(予想:-0.3%、5月:-2.2%←-2.0%)
・米・6月個人消費支出(PCE):前月比+1.0%(予想:+0.7%、5月:-0.1%←0.0%)
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+0.7%(前期比予想:+0.9%、1-3月期:+0.9%)
・米・7月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):73.4(予想:64.2、6月:66.1)
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:81.2(予想:80.8、速報値:80.8)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:4.7%(速報値:4.8%)
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.9%(速報値:2.9%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.47-82円のレンジ
・良好な欧州経済欧州経済指標を受けユーロは6月30日以来の高値
・月末を迎えたロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフロー
・米経済指標は好悪まちまちの結果となり市場の反応は限定的
・債券市場では平均残存年限の長期化のための買いで利回り低下
・VIX指数は17.70から18.24へ上昇
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