★欧州市場序盤の取引では、週末を控えた持ち高調整の動きも相まって、円買いが全般優勢の展開になった。なお、NYダウ先物は33ドル高で伸び悩み、米長期金利は1.618%付近に小幅低下した。NYダウ先物が3ドル安に失速、日経先物も100円安に反落となる中、ドル軟調の流れが持続した。欧州市場では、108円半ばの押し目買いが意識され下値が堅くなった。夕方以降に発表された欧州や英国の強い経済指標を受けユーロやポンドが買われたが、足元は上昇一服となった。ポンド/ドルが失速したことで、ドルへの下押し圧力が弱まった。
対ユーロなどでドルの買い戻しが入った影響から108.80円台まで反発したが、買い戻しの動きは長続きしなかった。米5月製造業・サービス部門PMI速報値が予想比上振れし、ドル買いで反応したが、4月米中古住宅販売件数がさえない結果となり、ドル買いは小休止となった。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が遅れるよりも早めの緩和縮小協議開始が必要との見解を示したことで、ドル高止まりとなった。109.00円を頭に伸び悩み、108.90円台でこう着した。週末のNYタイムの午後に入り、新規材料が乏しい中、動きが一段と細った。
★欧米主要経済指標
・英・5月製造業PMI速報値:66.1(予想:60.8、4月:60.9)
・英・5月サービス業PMI速報値:61.8(予想:62.2、4月:61.0)
・英・5月総合PMI速報値:62.0(予想:61.9、4月:60.7)
・米・5月製造業PMI速報値:61.5(予想:60.2、4月:60.5)
・米・5月サービス業PMI速報値:70.1(予想:64.4、4月:64.7)
・米・5月総合PMI速報値:68.1(4月:63.5)
・米・4月中古住宅販売件数:585万戸(予想:607万戸、3月:601万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.58-109.00円のレンジ
・5月ユーロ圏PMI速報値で3年3ヵ月ぶりの高水準
・5月米PMI速報値が予想を上回ったことで一時109円まで上昇
・米FRB当局者からテーパリングの協議開始時期に関する発言
・ビットコインが11%超下落すると投資家心理が悪化
・VIX指数は20.67から20.15へわずかに低下
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