米国の過剰な原油在庫積み上がりによる貯蓄スペース枯渇の改善には米国内の原油消費の回復が不可欠であり、原油相場の反転はひとえに新型コロナウイルス感染拡大の収束見通しと経済活動の再開にかかっている。
NY原油の暴落によって、東京原油も4月22日には15,710円まで急落したが、昨日から急速に戻りを試す展開となっている。
東京原油の一目均衡表の日足では、転換線(赤線)の21,045円は上抜けしてきたものの、横ばいとなっている基準線(青線)21,725円がレジスタンスとして意識され昨日から上値を抑える展開となっている。
ただ、レンジ相場の下限となっている3月9日安値20,940円を上抜けしきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜けしてきており、戻り基調となっている。
まとめると、基準線で上値は抑えられているものの、戻り基調は継続している。しかし、原油価格の下落要因が解決されない限り、戻り基調も限定的となる。また、原油の貯蔵タンクも、直ぐには建設できるものではない。そのため、日々原油の余剰分が積み上がっている。
基準線で上値の重さが意識されると、再び下値模索の展開となりやすいので注意が必要となる。原油在庫の減少に寄与するなどの材料が出てくるまでは、再びマイナス圏に失速するリスクを抱えている。
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