★欧州市場朝方の取引では、前日のFRB議長の発言を受け、米長期金利が2ヵ月ぶり安値圏に低下したことで113.20円台で推移した。なお欧州株は全面高で取引を開始した。欧州市場では、ユーロ・ドル売りが失速したことでドルを下支えしたが、米長期金利が節目の3.0%を一時割り込み、原油先物も軟調なことからドルは失速した。ドル売りの値動きが一服も、113.50円近辺からは戻り売り観測があり、上値を抑えた。
米10月個人消費支出は市場予想を上回ったものの、物価動向を表す指標でコアのPCEデフレータが予想を下回ったため円買い・ドル売りがじわりと強まった。WSJが『米国と中国は緊張緩和のための取引を検討している』と報じられたことでドルが下げ止まった。113円前半で下げ渋ったドル/円は113円半ばに水準を持ち直して動きが鈍った。週末の米中首脳会談への期待と警戒感が交錯する中、方向感が出にくかった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月マネーサプライM3:前年比+3.9%(予想:+3.5%、9月:+3.6%←+3.5%)
・米・10月コアPCE価格指数:前年比+1.8%(予想:+1.9%、9月:+1.9%←+2.0%)
・米・10月個人所得:前月比+0.5%(予想:+0.4%、9月:+0.2%)
・米・10月個人消費支出:前月比+0.6%(予想:+0.4%、9月:+0.2%←+0.4%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:+23.4万件(予想:22.0万件、前回:22.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:171万人(予想:166.3万人、前回:166万人←166.8万人)
・米・10月中古住宅販売成約指数:前月比-2.6%(予想:+0.5%、9月:+0.7%←+0.5%)
・独・11月消費者物価指数:前年比+2.3%(予想:+2.4%、10月:+2.5%)
★欧米市場のポイント
・113.10-55円のレンジ相場
・英国のEU離脱を巡る先行き不透明感は根強い
・ドイツ各州の11月消費者物価指数の伸び鈍化
・米中緊張緩和のための取引を検討との報道を好感
・FOMC議事要旨で12月追加利上げを示唆
・米利上げ打ち止め時期やその伝達方法議論始まる
・VIX指数は18.49から18.79へ上昇
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