★欧州市場朝方の取引では、109円台後半に集まるドル買いをこなすことが出来ず、短期勢のショートカバーが入り110.17円近辺まで水準を切り上げた。米中貿易通商の先行き不透明感が拭えないなか、NYダウ先物が100ドル超下落し、米長期金利が2.44%まで低下するとドル売りが再開した。『中国は3日、米国との合意内容についてほぼ全ての面で撤回したようだ』との報道が伝わると109.95円付近まで円高が進行した。しかし、トランプ大統領が『中国の劉副首相は通商協議を修復させるプランを持っている』とツイッター投稿を受けドル買い戻しが優勢になった。その直後、米国官報が中国製品に対して関税引き上げを通知したとことでドルは一時失速した。
米国の対中制裁関税に絡んだ報道に一喜一憂したものの、売買一巡後は徐々に値動きが鈍った。中国政府が『報復措置を取る可能性』を示唆したと伝わると再びドルが失速した。その後は、米中貿易交渉に関する楽観や悲観のニュースを一旦織り込み、様子見姿勢が強まった。
★欧米主要経済指標
米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)
【米週次原油在庫統計(5/3時点)、前週比、単位:バレル】
・原油在庫:-396.3万(予想:+190万、前回:+993.4万)
・オクラホマ州クッシング在庫:+82.1万(前回:+26.5万)
・ガソリン在庫:-59.6万(予想:-100万、前回:+91.7万)
・留出油在庫:-15.9万(予想:-500万、前回:-130.7万)
・製油所稼働率:86.8%(前回:87.1%)
★欧米市場のポイント
・109.95-110.25円のレンジ相場
・英国のEU離脱を巡る与野党協議が決裂寸前
・米中貿易交渉に関する楽観や悲観が交錯
・9日の米中閣僚級貿易協議を控え様子見に
・低調な米10年債入札結果を受け金利は上昇
・トランプ大統領が対イランの追加制裁を発表
・VIX指数は19.32-19.40へ上昇
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