★欧州市場朝方の取引では、欧州株が軟調に推移し、米長期金利も失速する中、リスク回避を受けて円買い戻しが優勢となった。米国がウイグル族への人権侵害関与として中国政府機関や企業への禁輸措置を発表したことに対して中国が反発し、対抗措置を示唆したことから円買いが優勢になった。NYダウ先物が100ドル超安に続落、米長期金利も低下幅を広げる中、リスク回避の円買いが強まった。米中対立への懸念が急速に高まる中、市場ではリスクオフムードが強まり、株安や米長期金利低下とともにドル売りが進んだ。
米9月生産者物価指数(PPI)が予想を下回る結果となったが、相場への影響は一時的だった。ポンド/円やユーロ/円などクロス円の下落につれたドル売りが出た半面、対ユーロなどでのドル買いが相場の支えとなり107円台を回復した。パウエル米FRB議長の講演を控える中、一時330ドル超下落したNYダウが120ドル安前後まで下げ渋るとドルの買い戻しが入った。米政府が中国当局者へのビザ発行を停止するとの報道を受けて米株が再び下げ幅を拡大し、ドル売りが優勢になった。パウエル米FRB議長の講演内容が明らかになったが、為替市場の反応は限定的だった。
★欧米主要経済指標
・米・9月生産者物価指数:前月比-0.3%(予想:+0.1%、8月:+0.1%)
・米・9月生産者物価コア指数:前月比-0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.3%)
・米・9月生産者物価指数:前年比+1.4%(予想:+1.8%、8月:+1.8%)
・米・9月生産者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+2.3%、8月:+2.3%)
★欧米市場のポイント
・106.76-107.37円のレンジ相場
・英国とEUの対立激化で合意なき離脱懸念高まる
・米中対立への懸念が急速に高まり投資家心理悪化
・米株安と米長期金利低下で円買い優勢
・パウエル米FRB議長の講演の反応は限定的
・VIX指数は17.04から20.28へ上昇
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