FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向:5分足 ユーロ圏景気減速で上値の重い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、ドル全面高地合いが持続したが、ドル/円の値幅は限定的となった。欧州通貨の下落を受けたドル全面高の流れを受けて110.09円までじり高となった。その後は、欧州株安や米株安観測を背景に110円台でのドル売りに押され再び109円台に戻された。ユーロ圏経済成長率の下方修正を受けてユーロ/円が下落したことでドル/円も連れ安となった。ユーロ/円やポンド/円の下落や、米長期金利の低下、NYダウ先物が100ドル超の下落などで円高基調が継続した。ただ、前日安値109.56円が目先サポートとして意識されるとやや下げ幅を縮小した。

 

クドローNEC委員長が『米中通商協議で両国にはまだかなりの距離がある』などと述べるとNYダウが250ドル超下落しドル/円の重しとなった。米株安や米長期金利の低下にも反応は鈍く109.80円台まで値を戻したが、上値を積極的に攻める地合いにはならず、小幅な上下が続いた。

 

★欧米市場主要経済指標

・英・1月ハリファックス住宅価格:前月比-2.9%(予想:-0.7%、12月:+2.5%←+2.2%)

・欧州委員会経済見通し
「ユーロ圏の今年の成長見通しを1.9%から1.3%に引き下げ」
「2020年も1.7%から1.6%に下方修正」
「世界的な貿易摩擦と中国の景気減速がEU経済のおもな重しに」

・米・先週分新規失業保険申請件数:+23.4万件(予想:22.1万件、前回:25.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:173.6万人(予想:173.3万人、前回:177.8万人←178.2万人)

 

 

★欧米市場のポイント

・109.58-110.09円のレンジ相場

・メイ英首相とユンケル欧州委員長は具体的な道筋示せず

・欧州委員会がユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正

・フランスとイタリアの関係悪化

・米中通商協議の進展に対する懐疑的な見方浮上

・米中首脳会談は3月2日の期限までない

・VIX指数は15.38から16.37へ上昇

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