FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 WHOの『パンデミック』宣言でリスク回避!

 

★欧州市場朝方の取引では、英中銀が政策金利を引き下げると発表したことを受け、円売りが優勢になった。なお、英国株を中心に欧州株が全面高で取引が開始した。欧州株が軒並み大幅上昇し、リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げた。また、米長期金利の上昇で、ドル買いが進んだ。米長期金利が0.74%台まで上昇後は0.70%台に失速し、ドル買いを抑制させた。欧州株は堅調地合いを維持するほか、NYダウ先物は2%前後高となった。しかし、NYダウ先物が210ドル超安から640ドル超安まで弱含みリスク回避の円買いが強まった。

 

堅調に推移していた欧州株が軒並みマイナス圏に沈み、NYダウ先物も820ドル超安まで一転下落するなど、リスク回避の動きが強まり円買いが継続した。米政府は10日に経済対策を議会に要請したが、市場では『実現できるか不透明』との見方が出ており、NYダウは一時1000ドル超下落したが、米長期金利が低下幅を縮めたことでドルの下値は堅かった。ただ、WHO事務局長が『バンデミック』と宣言するとNYダウは下げ幅を拡大した。投資家心理悪化からNYダウは一時1689ドル下落しドル売りが優勢になった。

 

★欧米主要経済指標

・英・1月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想:+0.3%、12月:+0.1%)
・英・1月製造業生産:前月比+0.2%(予想:+0.2%、12月:+0.3%)
・英・1月貿易収支:-37.20億ポンド(予想:-70.00億ポンド、12月:-14.18億ポンド←+8.45億ポンド)

・米・2月消費者物価指数:前年比+2.3%(予想:+2.2%、1月:+2.5%)
・米・2月消費者物価コア指数:前年比+2.4%(予想:+2.3%、1月:+2.3%)
・米・2月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:0.0%、1月:+0.1%)
・米・2月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、1月:+0.2%)
・米・2月財政収支:-2353億ドル(予想:-2368億ドル、19年2月:-2339.77億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.23-105.32円のレンジ

・英中銀に緊急利下げと300億ポンドの経済対策

・ECB定例理事会を前に利下げ観測強まる

・米景気対策のはく落が相場の重石

・WHOの『パンデミック』宣言でリスク回避強まる

・VIX指数は47.30から53.90へ上昇

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