FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 WHOが緊急事態宣言したことを受けドル買い戻し!

 

★欧州市場朝方の取引では、新型肺炎の感染拡大に対する懸念が強まる中、世界的な株安が進展、リスク回避による円高・スイス高が優勢の展開となった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州株の下落が一服、日経先物も下げ幅を縮小する中、リスク回避による円買いは一巡し、108.88円付近でもみ合いとなった。NYダウ先物売りが一服したほか、米長期金利が低下幅を縮小したこともドル買い材料となった。欧米株安を背景にリスク回避の円買いが根強く、上値の重い値動きが続いた。

 

米国10-12月期個人消費や米国の10-12月期実質GDP(速報)、米新規失業保険申請件数などの結果を受けて小幅推移となった。その後、NYダウが一時240ドル超下落し、米長期金利が1.54%台まで低下したことでドル売りが再開した。米国で新型肺炎が人から人への感染が確認されると報じられるとドル売りが優勢になった。しかし、世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言したものの、『想定の範囲内』との見方からドルのショートカバーが優勢になった。また、NYダウがプラス圏を回復したこともドル買いにつながった。

 

★欧米主要経済指標

・独・1月失業率:5.0%(予想:5.0%、12月:5.0%)
・独・1月失業者数:-0.2万人(予想:+0.5万人、12月:+0.8万人)
・ユーロ圏・12月失業率:7.4%(予想:7.5%、11月:7.5%)
・ユーロ圏・1月景況感指数:102.8(予想:101.8、12月:101.3←101.5)

・独・1月消費者物価指数速報値:前年比+1.7%(予想:+1.7%、12月:+1.5%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:21.6万件(予想:21.5万件、前回:22.3万件←21.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:170.3万人(予想:173万人、前回:174.7万人←173.1万人)
・米・10-12月期GDP速報値:前期比年率+2.1%(予想:+2.0%、7-9月期:+2.1%)
・米・10-12月期個人消費速報値:前期比年率+1.8%(予想:+2.0%、7-9月期:+3.2%)
・米・10-12月期コアPCE速報値:前期比+1.3%(予想:+1.6%、7-9月期:+2.1%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.53∸99円のレンジ相場

・英MPCは予想通り金融政策の据え置きを決定

・10-12月期米GDPの速報値は予想通りの結果

・10-12月期米個人消費とコアPCEは予想を下回る結果

・世界保健機関(WHO)は緊急事態宣言したが想定内

・米長期金利は1.5343%前後と昨年10月9日以来の水準

・NYダウは一時240ドル超下落後にプラス圏を回復

・VIX指数は16.39から15.49へ低下

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