FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NY時間ではドルがじり高継続!

 

★欧州市場朝方の取引では、イタリアで新政権が発足、スペインでも新首相が就任したことにより、南欧の政治リスクが緩和される中、欧州株が続伸、伊国債金利も低下し、リスク選好回復の流れが持続した。南欧の政治リスク後退で、ユーロ/ドルが1.17ドル台回復の影響でドルが下押しした。スペイン株が大幅続伸、イタリア株も堅調に推移する中、クロス円が一段高となりつれてドル/円も堅調推移した。欧州市場中盤では、NY勢参入を控え、リスク選好回復によるドル安・円安の流れが一服した。ドル/円は方向感を欠くもみ合い商状となった。米長期金利が上昇幅を縮めたことでドル売りがやや優勢になった。前週末NY時間の安値109.18円が目先下値の目処として意識されると下げ幅を縮小した。米株高なども相場の支えに、対欧州通貨などを中心にドルの買い戻しが進んだ流れに沿った。米長期金利の上昇に伴う買いが入り109.75円付近まで値を上げたものの、アジア時間高値109.77円が目先レジスタンスとして意識され上値が重くなった。米長期金利の上昇を背景にドルの買い戻しが進む中、アジア時間につけた高値の109.77円を上抜けて一時109.85円まで値を上げた。米4月製造業新規受注は市場予想を下回ったが、相場への影響は限定的だった。

 

米長期金利の上昇につれてドル/円は下値を固めながらじり高が継続した。NY時間引けにかけては、利益確定売りなどから上値が重くなったが、アジア時間では110円が意識される展開となりやすい。本日は『ゴトー日』となることから、仲値決定までは底堅い展開が予想される。そのため、仲値決定以降の動きが重要となる。NYダウも178ドル高と大幅高になったことから、日本株の上昇期待もありリスク選好の動きが継続する可能性が高い。ただ、日本株は今週末メジャーSQを控え思惑的な動きから上下に振れやすいので注意が必要となる。

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