FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NY勢が加わると次第にドル売り優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、対ユーロ中心にドルが軟調に取引され、113.30円前後にドルが上昇幅を縮小した。なお、欧州主要株価指数は反発して取引された。米長期金利が1.492%近辺に上昇となったことを受け、全般的にドルが支援され113.50円付近で底堅く推移した。NYダウ先物が300ドル超高、米長期金利も1.50%近辺で序章地合いを維持する中、日中高値の113.63円レベルに上値抵抗されるとドルがやや軟化した。欧州中盤の取引では、株高・原油高が持続しているが、リスク選好回復による円売りは限定的だった。なお、欧州主要株価指数は全面高、NYダウ先物は285ドル高で堅調推移した。

 

11月ADP全米雇用報告は市場予想より強かったが、ドル買いには繋がらず、米長期金利は1.48%付近、NYダウ先物が300ドル高前後で推移した。パウエルFRB議長の議会証言や11月米ISM製造業景気指数などを控えて円買い・ドル売りが進行した。11月米ISM製造業景気指数が61.1と予想の61.0を若干上回ったことが分かるとドルは下げ渋った。パウエルFRB議長が高インフレリスク上昇を繰り返したことで113円を挟む攻防となった。クロス円が全般円高に振れたことに引きずられてドルは売り戻された。米国で最初のオミクロン変異株感染確認を嫌気されドル売りが優勢になった。米長期金利が1.43%やNYダウが下落に転じたことで円買いが優勢になった。

 

★欧米主要経済指標

・独・11月製造業PMI改定値:57.4(予想:57.6、速報値:57.6)
・ユーロ圏・11月製造業PMI改定値:58.4(予想:58.6、速報値:58.6)
・英・11月製造業PMI改定値:58.1(予想:58.2、速報値:58.2)

 

・米・11月ADP雇用統計:+53.4万人(予想:+52.5万人、10月:+57万人←+57.1万人)
・米・11月ISM製造業景況指数:61.1(予想:61.2、10月:60.8)
・米・10月建設支出:前月比+0.2%(予想:+0.4%、9月:-0.1%← -0.5%)
・米・11月製造業PMI改定値:58.3(予想:59.1、速報値:59.1)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は112.63-113.58円のレンジ

・NY勢が加わると次第にドル売りが優勢

・11月米製造業PMIが予想を下回り相場の重石

・米国でオミクロン株感染者確認でリスク回避

・VIX指数は27.19から31.12へ上昇

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