FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NYダウ大幅下落でも押しは浅い!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面安となる中、リスク回避のドル高・円高の流れが持続した。米中貿易摩擦激化への懸念が強まったことを受け、世界的な株安が進展する中、米長期金利が下げ渋ったことにつれ、ドル下落は一服となったが戻りは鈍かった。NYダウ先物が400ドル超安、米長期金利も再低下となるなど、売り買いが交錯した。ECB理事会メンバーでフィンランド中銀のリーカネン総裁が『必要に応じて2019年夏以降も金利を据え置くことが可能』と発言するとユーロ/ドルが一段安となると、ドルもある程度押し上げられた。トランプ大統領のモーニング・ツイートに高い関心が寄せられる中、ドルは堅調地合いとなった。米5月住宅着工件数の結果を受け、米長期金利が低下幅を縮小したことにつれて戻り基調となった。米長期金利が低下幅を縮めたことに伴って一時110円付近まで回復したものの、NYダウが420ドル近く下落したことを受けて109.70円台までリスク回避のドル売りに押された。一時420ドル下落したNYダウが266ドル安まで戻したことや、米長期金利が下げ止まったことでドルが買い戻された。NY時間午後になると新規材料に乏しく徐々に小幅な値動きとなった。

 

欧米市場では下値を109.70円、上値では110.10円が抵抗ラインとして意識された。この抵抗ラインを下抜け・上抜けすると、値動きが早まる可能性が高い。本日も米中貿易摩擦激化の影響が残っていることから、リスク回避の動きには注意が必要となる。ただ、NYダウが大幅下落となったものの、ドル/円の下押しも浅かったことから、下値では押し目買いも入りやすく底堅い。本日は『ゴトー日』となるため、仲値決めまでは底堅く推移しやすい。仲値決め後の値動きが重要となる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ