★欧州市場朝方の取引では、ドルは全般もみ合いとなった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州市場では、欧州通貨売りをきっかけにしたドル買いと株安による円買いで方向感を欠いた展開となった。ドイツ、ユーロ圏の12月PMI速報値が予想以上に低下したことや、EU首脳会議最終日を控えてポンドが売られたことで、ユーロは一段安の展開となった。また、中国の景気への懸念から欧州株が全面安となった。米11月小売売上高の発表を控え、欧州通貨売りによるドル買い、欧州通貨売りによる円買いでもみ合った。
米長期金利が2.88%半ばまで回復するのをながめてドルはじり高となった。市場予想を上回った米小売売上高を受けて、ドル買いが再燃したが、米12月製造業PMI速報値が市場予想を下回り、米12月サービス部門PMI速報値が市場予想より弱い内容となったことが相場の重石となった。その後、NYダウが下げ幅を拡大したことから、リスク回避の円買い・ドル売りが進行した。NYダウが一時500ドル超下したため、投資家がリスク回避姿勢を強め円買いが加速した。引けにかけては、前日安値113.21円が目先サポートとして意識され、やや下値を切り上げる展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・12月製造業PMI速報値:51.4(予想:51.8、11月:51.8)
・ユーロ圏・12月サービス業PMI速報値:51.4(予想:53.4、11月:53.4)
・ユーロ圏・12月総合PMI速報値:51.3(予想:52.8、11月:52.7)
・独・12月製造業PMI速報値:51.5(予想:51.7、11月:51.8)
・独・12月サービス業PMI速報値:52.5(予想:53.5、11月:53.3)
・独・12月総合PMI速報値:52.2(予想:52.4、11月:52.3)
・米・11月小売売上高:前月比+0.2%(予想:+0.1%、10月:+1.1%←+0.8%)
・米・11月小売売上高(自動車除く):前月比+0.2%(予想:+0.2%、10月:1.0%←+0.7%)
・米・11月小売売上高(自動車・建材・給油・食品除く):前月比+0.9%(予想:+0.4%、10月:+0.7%←+0.3%)
・米・11月設備稼働率:78.5%(予想:78.6%、10月:78.1%←78.4%)
・米・11月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.3%、10月:-0.2%←+0.1%)
・米・10月企業在庫:前月比+0.6%(予想:+0.6%、9月:+0.5%←+0.3%)
・米・12月製造業PMI速報値:53.9(予想:55.0、11月:55.3)
・米・12月サービス業PMI速報値:53.4(予想:54.6、11月:54.7)
・米・12月総合PMI速報値:53.6(11月:54.7)
★欧米市場のポイント
・113.18-67円のレンジ相場
・ユーロ圏の経済指標の悪化を受けてユーロ全面安
・世界的な景気減速懸念高まる
・英のEU離脱協議案を巡る先行き不透明感根強い
・NYダウ一時560ドル超下げ、VIX指数は20.65から21.63へ上昇
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