FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NYタイムでは動意のないこう着状態に!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.66%前後に小幅低下となる中、ドル売り戻しの動きが優勢となり、109.00円割れとなった。なお、欧州株は堅調に取引をスタートとした。特に新規の取引材料が伝わったわけではないが、全般ドル安が進んだ流れに沿って下押しした。米長期金利の低下でドルは売られやすい半面、NYダウ先物の下げ幅拡大でリスク回避の円買いになった。米長期金利は1.661%付近、NYダウ先物も164ドル安で下げ渋り、ビットコインも落ち着きを取り戻し108.90円台でもみ合い商状となった。

 

NY勢参入後も108.90円台を中心とする狭いレンジ内推移が継続した。米4月景気先行指標が前月比+1.6%と事前予想の前月比+1.3%を上回り米景気回復期待にも米金融緩和の長期化に上値の重い展開が続いた。米長期金利が1.63%台に低下したことを手掛かりに全般ドル売りが続いた。米長期金利の低下が一服し、ドル売りも一段落した。ドル/円は安値圏の108.80円近辺でこう着し、戻りの鈍い動きになった。

 

★欧米主要経済指標

・米・5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:31.5(予想:41.5、4月:50.2)
・米・先週分新規失業保険申請件数:44.4万件(予想:45.0万件、前回:47.8万件←47.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:375.1万人(予想:362.0万人、前回:364万人←365.5万人)
・米・4月景気先行指数:前月比+1.6%(予想:+1.3%、3月:+1.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.70-109.09円のレンジ

・欧州各国でワクチン接種が進み域内経済回復への期待が高まる

・英ロンドンの飲食店の屋内での営業が5ヵ月ぶりに認められた

・米金融緩和の長期化方針は変わらないとの冷静な見方

・イスラエルとハマス当局が停戦で合意したとの報道

・VIX指数は22.18から20.67へ低下

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