★欧州市場朝方の取引では、8-9日のカナダG7サミットでの通商問題の対立などが警戒される中、前日NY市場の流れを引き継いで、新興国や資源国通貨売りが再開され、全般的にリスク回避によるドル高・円高が進行、クロス円が一段安となった。欧州株が全面安で推移、NYダウ先物も下げ幅を拡大する中、資源国通貨もリスク回避の動きとなった。G7首脳会談を控えて、貿易戦争への警戒感が強まってリスク回避の円買いが優勢になった。米長期金利が上昇に転じたことや、一目均衡表転換線が位置する109.19円がサポートとして意識されると買戻しが優勢になった。米長期金利の上昇が一服したことや、NYダウが58ドル安にやや下げ幅を拡大したことで、戻り売り圧力に押された。NYダウの持ち直しに伴って円売り・ドル買いがじわりと強まった。その後は、週末を控える中、相場材料の乏しく方向感が出なかった。
市場予想を上回った米4月卸売在庫改定値を受けた米長期金利の上昇に伴いドル買いが優勢となったが、G7首脳会議や米朝首脳会談への懸念がくすぶり伸び悩んだ。NY時間後半では、109.40-50円の狭いレンジ相場となり方向感がなくなった。トランプ大統領の言動が読めないだけに、市場は必要以上にリスク回避の動きになりやすい。11日週は米中首脳会談やFOMC、ECB定例理事会など重要イベントが多いことから相場が上下に振れやすくなる。ドル/円の日足では三尊天井を形成しており、ネックラインの5月29日安値108.08円を下抜けると円高に拍車がかかりやすいので注意。
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