★欧州市場の朝方の取引では、米長期金利の低下を背景に、ドル安地合いが持続した。トランプ米大統領を筆頭に著名投資家などから、FRBの利上げに反対する論調が強まった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。一部連邦予算の期限切れが近づき、政府機関が閉鎖となる可能性などを嫌気したドル売り、円買いが優勢となった。その後も、株安・原油安を背景にリスク回避の動きによる円買いが再開した。米長期金利が低下し続けるなかでドルは下値を広げる展開となった。ただ、6日と10日安値の112.24円がサポートとなったうえ、NYダウ先物が180ドル超上昇したためショートカバーが入った。
米11月住宅着工件数や米建設許可件数が予想を上回ったことや、米国株相場が高く始まったことも相場の下支えとなとなった。NYダウが一時300ドル超高まで上昇するなど米国株の堅調な動きを支えに下げ渋るも、米長期金利の低下が重石となり、112円半ばで方向感に欠ける動きとなった。翌日にFOMCの結果公表を控え模様眺めムードが強く、112円台半ばでほとんど動意を欠いた動きとなった。
★欧米市場のポイント
・112.22-62円のレンジ相場
・イタリアは2019年予算でEUと合意したとの報道
・トランプ大統領の利上げけん制発言継続
・米11月住宅関連指標は予想を上回る
・FOMCの結果公表を控え様子見ムード
・FOMCの世論調査では98%が利上げ予想
・VIX指数は24.52から25.58へ上昇
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