FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 FOMCのハト派結果受けドル失速!

 

★欧州市場朝方の取引では、米FOMCの結果に注目が移行する中、ドルは全般もみ合い商状となった。109.30円台とアジア市場から動意の薄い値動きとなった。欧州株市場はまちまちで、円売りは限定的となった。ボーイングの決算発表後に同社の株価が大幅に上昇し、NYダウ先物も270ドル超高まで上昇すると円安進行も、積極的に上値を試す展開にはならなかった。

 

米ADP雇用統計が予想を上回る結果を受けドルはじり高推移となった。NY序盤、NYダウの大幅高を背景に米長期金利が持ち直し、ドル/円を中心にドル高地合いが継続した。その後は、米国株高を背景に上昇を拡大し、日中高値を更新したが、目先は調整の動きが意識された。FRBはFOMCで市場予想通りに政策金利を据え置いたほか、一時利上げを停止する可能性を示唆したためドル売りに拍車がかかった。

 

★欧米主要経済指標

・英・12月住宅ローン承認件数(中銀):6.38万件(予想:6.31万件、11月:6.40万件←6.37万件)
・ユーロ圏・1月景況感指数:106.2(予想:106.8、12月:107.4←107.3)

・米・1月ADP雇用統計:前月比+21.3万人(予想:+18.1万人、12月:+26.3万人←+27.1万人)
・米・12月中古住宅販売成約指数:前月比-2.2%(予想:+0.5%、11月:-0.9%←-0.7%)

 

 

★欧米市場のポイント

・108.87-109.74円のレンジ相場

・雇用指標は良好なものの、住宅指標は悪化

・ボーイングなどの良好な米企業決算を好感

・FOMCでは予想通りの政策金利据え置き

・声明文とバランスシート正常化に関する声明はハト派的な内容

・パウエル米FRB議長会見でもハト派的な内容

・米国株全面高、VIX指数は19.13から17.66へ低下

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