FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 111円台の上値抵抗が根強い!

 

★欧米市場序盤の取引では、一時110.76円近辺まで下落する場面があったものの、その後は本邦輸入勢からの買いが散発的に観測されたとの指摘があり、110.90円台まで下げ渋った。111円台の上値抵抗が根強く、米長期金利が1.49%近辺で上げ渋る中、110.80円近辺にドルが小幅反落した。なお、NYダウ先物は153ドル高で堅調に推移した。欧州市場では、英中銀政策決定発表を控えた神経質な地合いの中で戻り売りに押された。欧州勢の本格参入後は方向感を失い、110.80円台を中心とするレンジ内での小動きとなった。

 

米長期金利が低下に転じたことを眺め、ドル売りに押された。新規失業保険申請件数は改善一服、5月耐久財受注も予想下回り米景気先行き不透明感がドルの重石になった。ロンドンのフィキシングにかけては、ドルを買い戻す動きが目立った。バイデン大統領が超党派のインフラ案を支持する公算だと報じられると、ドル買いが再燃した。バイデン大統領が超党派の上院議員と合意した1兆ドル規模のインフラ投資法案に対し、米国株は買いで反応したが為替の反応は限定的だった。

 

★欧米主要経済指標

・米・5月卸売在庫速報値:前月比+1.1%(予想:+0.8%、4月:+1.0%←+0.8%)
・米・1-3月期GDP確定値:前期比年率+6.4%(予想:+6.4%、改定値:+6.4%)
・米・1-3月期個人消費確定値:前期比年率+11.4%(予想:+11.4%、改定値:+11.3%)
・米・1-3月期GDP価格指数:前期比+4.3%(予想:+4.3%、改定値:+4.3%)
・米・5月前渡商品貿易収支:-881億ドル(予想-875億ドル、4月-857億ドル)
・米・5月耐久財受注速報値:前月比+2.3%(予想:+2.8%、4月:-0.8%←-1.3%)
・米・5月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.3%(予想:+0.7%、4月:+1.7%+1.0%)
・米・5月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.9%(予想:+0.8%、4月:+1.0%←+0.9%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:41.1万件(予想:38.0万件、前回:41.8万件←41.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:339万人(予想:346.0万人、前回:353.4万人←351.8万人)
・米・6月カンザスシティ連銀製造業活動:27(予想24、5月26)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は110.66-91円のレンジ

・英中銀金融政策委員会は予想通り政策を据え置き

・メキシコ中銀が予想外の利上げでペソ買い

・ロンドン・フィキシングにかけてはドル買い優勢

・インフラ投資計画で超党派の上院議員グループと合意

・VIX指数は16.32から15.97へ低下

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