FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 110円台の上値の重さを確認!

 

★欧州市場朝方の取引では、原油価格の上昇を受けて資源国のクロス円の上昇につれ、一時110.02円と2日以来の高値を更新した。110円台での滞空時間が短く上値の重さが嫌気されたほか、米長期金利が再び低下したことも重石となりドル売りが優勢となった。米長期金利低下幅拡大とともにドル売りが継続した。その後、BOEが政策金利を据え置いたことでポンド/円売りを受け、109円台半ばへ下落した。米4月消費者物価指数(CPI)が前月比0.2%上昇、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が前月比0.1%上昇といずれも予想を下回ったため全般ドル売りが先行し、109.30円付近まで下落した。ただ、前週分の新規失業保険申請件数は強い結果となった。その後、対ポンドや対ユーロを中心にドル高が加速した影響からドルの買い戻しが入り109.60円付近まで持ち直した。30年債入札後にやや債券買いが強まり金利の低下に伴い全般ドル売りが優勢となった。全般ドル売りが進んだ流れに沿って109.30円台と本日安値圏まで下げ、その後はもみ合いの展開となった。

 

市場予想を下回った米4月CPIコア指数や米30年債入札結果が堅調であったことを受けて、米長期金利が低下し、ドル売り・円買いが優勢となった。110円台の上値の重さが確認される展開となった。一方で、ドルの下値も109.30円台では底堅い展開となった。全般的には109.30-70円のレンジ相場となっている。本日も突発的なことが起きなければ、レンジ内での値動きが予想される。

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