FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 110円台では戻り売りが強い!

 

★欧州市場序盤取引では、110.00円に依然上値を抵抗されるもドルの下押しは限定され109.87円近辺で底堅さを維持した。なお、NYダウ先物は175ドル高に続伸、米長期金利は1.615%付近に小幅上昇した。欧州市場でドル/円は上値の重さが意識され、109.80円台でのもみ合いが続いた。米4月個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)など一連の米経済指標発表を控え、ドルが全般底堅い展開になった。なお、米長期金利は前日比横ばい圏に軟化した。米長期金利は上げ渋ったものの、上昇余地を見込んだ買いが続いた。

 

NY勢参入後はドル買いが先行した。月末に絡んだドル買いフローが観測されたほか、4月米PCEコアデフレータ―などが予想を上回ったことでドル買いが強まった。110円台では戻りを売りたい向きも多かったほか、米長期金利の低下も相場の重石となり滞空時間は短かった。3連休を控えた利益確定の動きもありドル売りが優勢になった。米長期金利の上昇が一服し、持ち高調整的なドル売りが目立った。バイデン米政権は約6兆ドル規模の予算案を発表したが、前日に伝わっていたこともあり市場の反応は鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・5月景況感:114.5(予想:112.3、4月:110.5)

 

・米・4月コアPCE価格指数:前年比+3.1%(予想:+2.9%、3月:+1.9%←+1.8%)
・米・4月個人所得:前月比-13.1%(予想:-14.2%、3月:+20.9%←+21.1%)
・米・4月個人消費支出(PCE):前月比+0.5%(予想:+0.5%、3月:+4.7%←+4.2%)
・米・4月卸売在庫速報値:前月比+0.8%(予想:+0.7%、3月:+1.3%)
・米・5月シカゴ購買部協会景気指数:75.2(予想:68.0、4月:72.1)
・米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:82.9(予想:83.0、速報値:82.8)
・米・5月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:4.6%(速報値:4.6%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.71-110.19円のレンジ

・4月米PCEコアデフレータ―が予想を上回ると全般ドル買いが加速

・110円台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間が短い

・英米の3連休を控えた週末とあってポジション調整目的のドル売り

・米国債券は月末特融の買いが入り利回りは低下

・VIX指数は16.74から16.76へわずかに上昇

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