FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 109.00円手前で足踏み!

 

★欧州市場朝方の取引では、予想以上にハト派寄りとなった米FOMCの結果を受けたドル安の流れが持続した。なお、欧州株は全面高で取引を開始した。欧州勢の本格参入後も上値が重い展開となった。米長期金利が下げ渋るに連れ、全般的なドル売りも一巡した。その後、欧州株が伸び悩むに連れ、全般的に円買いが優勢の展開となった。

 

米中貿易協議などを控えて様子見ムードが強まっていたが、トランプ米大統領が『中国との貿易協議はうまくいっている』などの見解を示すと、安値圏ながら徐々に下値も堅くなった。

 

米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、1年超ぶりの高水準となり、米長期金利の低下をながめ円買い・ドル売りが優勢になった。NYダウがプラス圏に浮上し、ナスダックが1.5%超続伸するなど米国株が堅調な動きに支えられ108.90円付近まで買い戻しが優勢になった。その後は、108.90円付近を戻り高値に買い戻しが一服した。米長期金利が2.63%割れまで低下したことも上値の圧迫要因となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10-12月期GDP速報値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、7-9月期:+1.6%)
・ユーロ圏・12月失業率:7.9%(予想:7.9%、11月:7.9%)
・独・1月失業率:5.0%(予想:5.0%、12月:5.0%)
・独・1月失業者数:-0.2万人(予想:-1.0万人、12月:-1.2万人←-1.4万人)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:25.3万件(予想:21.5万件、前回:20万件←19.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:178.2万人(予想:172.1万人、前回:171.3万人)
・米・10-12月期雇用コスト指数:前期比+0.7%(予想:+0.8%、7-9月期:+0.8%)
・米・11月新築住宅販売件数:65.7万戸(予想:57万戸、10月56.2万戸←54,4万戸)
・米・1月シカゴ購買部協会景気指数:56.7(予想:61.5、12月:63.8)
・米・11月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く):+376億ドル(10月:+319憶ドル←+313億ドル)
・米・11月対米証券投資全体:+310億ドル(10月:+468憶ドル←+420億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・108.47-94円のレンジ相場

・イタリアが2四半期連続のマイナス成長

・バイトマン独連銀総裁が独経済下振れリスク

・米雇用指標は弱い結果も住宅指標は予想上回る

・米中貿易協定合意への期待広がる

・ナスダックはフェイスブックの決算内容を好感

・VIX指数は17.66から16.57へ低下

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