★欧州市場朝方の取引では、日経先物は50円高に反発、NYダウ先物も下げ幅解消する中、底堅く推移した。欧州市場では、EU首脳会議におけるブレグジットの合意が好感され、ポンド/円が急伸しドル/円を押し上げた。また、欧州株やNYダウ先物が堅調となったほか、米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが強まった。109円の壁は厚くポンド主導のドル売りも重石になり伸び悩んだ。108円後半で動意に欠ける動きが継続するも、109円近辺での上値の重い動きとなった。米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や9月住宅データなど米経済指標は強弱まちまちの結果となり、反応は限定的となった。
米9月鉱工業生産が前月比-0.4%と予想の同-0.2%を下回って米景気先行き不透明感にドルは弱含み推移した。高く始まったNYダウが下げに転じたほか、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入り日通し安値を付けた。NYダウがプラス推移にともない108.60円台で強含んだ。G20 に参加している黒田日銀総裁が『物価モメンタムが損なわれるようなら躊躇なく緩和』などの発言が伝わった。
★欧米主要経済指標
・英・9月小売売上高(自動車燃料含む):前月比0.0%(前月比予想:-0.2%、8月:-0.3%←-0.2%)
・米・9月設備稼働率:77.5%(予想:77.7%、8月:77.9%)
・米・9月鉱工業生産:前月比-0.4%(予想:-0.2%、8月:+0.8%←+0.6%)
・米・10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:5.6(予想:7.6、9月:12.0)
・米・9月住宅着工件数:125.6万戸(予想:132.0万戸、8月:138.6万戸←136.4万戸)
・米・9月住宅建設許可件数:138.7万戸(予想:135.0万戸、8月:142.5万戸)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.4万件(予想:21.5万件、前回:21万件)
・米・失業保険継続受給者数:167.9万人(予想:167.5万人、前回:168.9万人←168.4万人)
★欧米市場のポイント
・108.42-93円のレンジ相場
・英国のブレグジットを巡る『合意なき離脱』の回避へ向けた前進
・英与党からも反対論が出ており議会承認は不透明
・米経済指標が予想を下回ったことが相場の重石
・トルコはシリアでの停戦に合意したと伝わるとトルコリラ買い戻し
・VIX指数は13.68から13.79へ
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