FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 10月PPIが想定内に収まるとドル売り!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が1.49%近辺に持ち直したことを背景に、ドル/円の下落は一服した。なお、欧州主要株価指数は小幅安で取引を開始した。米系短期筋のドル買い持ちポジション手仕舞いで下落した後、米長期金利が1.48%台で推移したことで113.00円前後まで反発した。戻り売りに抵抗されると、株価が上げ渋るに連れて再軟化した。米長期金利が1.47%台に再び低下したことが重石になり、全般的にドルが弱含みとなった。

 

112円後半で下げ渋り、戻りを試す動きになり113円台を回復した。米10月生産者物価指数(PPI)が想定内に収まり、インフレが高水準で一旦落ち着きを取り戻した可能性が見られたため米長期金利が1.46%から1.434%まで低下したことで、ドル売りが優勢になった。株安に連れたリスク回避の円買いも強まった。米長期金利の低下一服が支えになり一時113円近辺まで反発したが、米長期金利が再び下がり始めると共にドル売りが優勢になった。低調な米10年債入札を受けて、1.411%から1.44%へ上昇したことでドルも下げ止まった。買戻しの勢いは強まらず、112.80円近辺でもみ合いとなった。

 

★欧米主要経済指標

・独・11月ZEW景気期待指数:31.7(予想:20.0、10月:22.3)

 

・米・10月生産者物価指数(PPI):前月比+0.6%(予想:+0.6%、9月:+0.5%)
・米・10月生産者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.5%、9月:+0.2%)
・米・10月生産者物価指数:前年比+8.6%(予想:+8.6%、9月:+8.6%)
・米・10月生産者物価コア指数:前年比+6.8%(予想:6.8%、9月:6.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は112.74-113.11円のレンジ

・米10月PPIは想定内に収まるとドルは失速

・パウエル米FRB議長は景気見通しや金融政策に言及せず

・米国株は連日の史上最高値更新から利益確定売り優勢

・低調な米10年債入札を受けて下げ止まる

・VIX指数は17.22から17.94へ上昇

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