FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 重要指標の発表控え全般様子見ムード強い展開!

 

★欧州市場序盤の取引では、ポンド/ドルの反落に主導されてドル買い戻しの動きが進展した。前日からの下げ幅を縮小し109.50円台にドルが上値を伸ばした。なお、長期金利は1.562%付近に小幅低下、NYダウ先物は35ドル安に小幅続落した。欧州市場では、109.50亜鉛付近で推移した。ドイツのZEW景気期待指数が予想を下回ったが、ユーロ圏の域内総生産は上方修正された。やや下押しされたものの、下値は堅かった。世界的に主要なサーバーがダウンしていると伝わる中、株安・債券高の動きが強まるも、リスク回避の円買いの動きは限定的になった。サーバーのダウンが復旧し始めていると伝わる中、NYダウ先物も下げ幅縮小、米長期金利も1.55%台に持ち直すとドルは買い戻された。

 

米長期金利が低下したことで、リスク回避的な動きにドル売りが優勢になった。4月JOLT求人件数の過去最高値更新を受けてドル買い戻しが入った。その後は、新規の手掛かりが乏しい中、109円半ばでこう着となった。NYタイムに入ってからは、狭いレンジ内での上下に留まった。米長期金利が1.52%台で引き続き横ばいで小動きの展開になった。10日の米5月CPIに注目が集まる中、こう着相場が継続した。

 

★欧米主要経済指標

・独・6月ZEW景気期待指数:79.8(予想:86.0、5月:84.4)

 

・米・4月JOLT求人件数:928.6万件(予想:820.0万件、3月:828.8万件←812.3万件)
・米・4月貿易収支:-689億ドル(予想:-687億ドル、3月:-744億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.27-55円のレンジ

・英国で行動規制の解除が延期されるとの見方でポンド売り

・5月米CPI発表を10日に控えて様子見ムードが強い

・メジャーなウェブサイトにアクセストラブル発生

・リスク回避で米長期金利は1.51%まで低下

・VIX指数は16.42から17.07へ上昇

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