FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 過度な利上げ観測後退でドル売り!

 

★欧州市場朝方の取引では、全般的なドル安地合いが持続しており、ドルが小幅に続落した。なお、欧州主要株価指数は堅調に取引をスタートした。FRB高官によるタカ派トーンを抑えた発言をきっかけとして短期的にドルロングポジションの調整が続いた。米長期金利が1.77%台まで小幅ながら低下したこともあり、ドル売りが優勢になった。欧州勢参入後、米長期金利の低下を受けドル売りの動きが再開した。欧州市場中盤の取引では、ドル/円はの下落に主導されてドルが全般的に軟調に推移した。なお、欧州株は円面高の動きとなった。対ユーロ主導のドル売りが継続したことで、下げ幅を拡大した。

 

1月ADP全米雇用報告で30.1万人減と予想20.7万人増に反して大幅に減少したことで、ドル売りが優勢になった。しかし、米長期金利が上昇に転じたことが相場の下支えとなり下げ幅を縮小した。米長期金利が再び低下するとドルの上値も重くなった。米長期金利が1.74%台までさらに低下幅を拡大したが、114.30円を挟んだ水準での神経質な動きとなった。狭いレンジ内ながら底堅く推移。米長期金利の低下が一服したほか、米国株が底堅い動きとなっていることも相場の下支えになった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月消費者物価指数速報値:前年比+5.1%(予想:+4.4%、12月:+5.0%)
・ユーロ圏・1月消費者物価コア指数速報値:前年比+2.3%(予想:+1.9%、12月:+2.6%)

 

・米・1月ADP雇用統計:-30.1万人(予想:+18.0万人、12月:+77.6万人←+80.7万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.11-67円のレンジ

・ウクライナ情勢を巡る緊張が継続

・米FRB高官らの過度な利上げ観測けん制姿勢を意識

・1月ユーロHICP速報値は前年比6.1%で過去最大を記録

・1月ADP全米雇用報告では大幅に減少しドル売り

・VIX指数は21.96から22.09へ上昇

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