★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.37%近辺に続伸となったことを受け、ドル全面高の流れが進展した。なお、NYダウ先物は25ドル安に小幅反落した。欧州市場では、発表される米CPIは高水準が予想され、米長期金利の上昇を手がかりにドル買い地合いが継続した。一方、欧米株価指数は高安まちまちで、円は方向感の乏しい値動きとなった。欧州株式市場が持ち直す一方、NYダウ先物はもみ合いが続き、リスク選好の円売りは後退した。
7月米CPIのエネルギーと食品を除くコア指数が前月比で市場予想を下回ったことを受け、米長期金利が1.36%台から1.34%近辺低下にドル売りが進んだ。その後、一時1.33%台に低下した米長期金利が1.35%台とプラス圏に浮上したほか、NYダウが堅調な動きも支えに110円半ばに持ち直した。インフレ過熱への脅威が後退し、米国債相場は堅調に推移した後、伸び悩み金利低下に伴うドル売りが一段落した。米CPI発表後の売りの流れは一服したが、押し目買い意欲は弱かった。米10年債入札結果を受けて米10年債利回りが再び低下するとドル/円は安値を更新した。米長期金利の低下幅縮小に伴い110.40円台に持ち直した。
★欧米主要経済指標
・米・7月消費者物価指数:前年比+5.4%(予想:+5.3%、6月:+5.4%)
・米・7月消費者物価コア指数:前年比+4.3%(予想:+4.3%、6月:+4.5%)
・米・7月消費者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.5%、6月:+0.9%)
・米・7月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.4%、6月:+0.9%)
・米・7月財政収支:-3021億ドル(予想:-2940億ドル、20年7月:-629.92億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は110.28-80円のレンジ
・110.80円と7月7日以来約1ヵ月ぶりの高値
・7月米CPIの結果が伝わると過度なインフレ懸念が後退
・米FRBの早期金融引き締めが後退し米長期金利が低下でドル売り
・米FRB要人のタカ派発言も相場の反応は限定的
・VIX指数は16.79から16.06へ低下
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