FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 近くて遠い108.00円台!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株が反発、原油相場の乱高下も一服となる中、リスク許容度が改善されたことを受け、対資源国通貨を中心にドル売り戻しが優勢になった。ドル/円の値幅は狭く、小幅な値動きとなった。欧州市場では、NY原油先物が低水準ながら安定したほか、欧州株やNYダウ先物の堅調地合いでリスク選好的な円売りが優勢となった。欧州株が伸び悩み日経先物も上昇幅を縮小する中、リスク選好回復による円売り圧力が後退しドルが上げ渋る展開となった。

 

米2月住宅価格が市場予想を上回ったことで、米景気先行き不透明感が後退して堅調推移となった。市場では『ここのところ108.00円近辺では何度か上値を抑えられており、レジスタンスとして意識されている』との声が聞かれ、一本調子で上昇する展開にはらななかった。トランプ大統領が『イラン軍艦が米国船に嫌がらせをした場合、全て砲撃し破壊しても良いと海軍に指示』したことが明らかになると、地政学リスクを受けたドル買いとなった。ただ、108円を前に失速し、その後は107.80円付近で小幅な値動きとなった。手掛かり材料難の中、ドルがユーロに対して売り戻されると対円でも107.70円付近まで下押しした。引けに掛けては材料難から107.70円付近でもみ合い相場となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月消費者信頼感指数:‐22.7(予想:-20.0、3月:-11.6)

 

・米・2月FHFA住宅価格指数:前月比+0.7%(予想:+0.3%、1月:+0.5%←+0.3%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.51-93円のレンジ

・トルコ中銀の予想以上の利下げにリラ売り優勢

・原油価格が反発したことで投資家心理の改善でドル売り先行

・4月ユーロ圏消費者信頼感指数が09年3月以来の低い数字

・108.00円がレジスタンスとして意識され上値重い

・VIX指数は45.41から41.98へ低下

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