★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が続落となるなど根強いリスク回避を背景に、クロス円相場は不安定な地合いの中で、円高の流れが持続した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州株式市場は主要指数が総じて大きく下げているほか、NYダウ先物も軟調地合いが続いた。そうした流れを受け、市場の混乱を回避しようと安全通貨のドルに買いが集まった。特段の手掛かり材料はなかったものの、欧州勢の参入後に強まったドル買いの流れに110.70円台まで下値を切り上げた。米FRBが『必要に応じて無制限のMBS購入を行う』などと発表すると米長期金利低下しドルが急落した。しかし、NYダウ先物も大幅にプラスへ転換し、米長期金利の低下も抑制されたことでドルの買い戻しが入った。
NYダウが750ドル超安まで下げ幅を拡大し、米長期金利は0.71%台まで低下幅を広げたが、ドル需要によるドル高の流れは変わらなかった。企業や機関投資家などが手元にドルを確保しようとする動きが継続した。米共和党と民主党は大規模経済支援を巡る協議を続けており、行方を睨む展開が継続した。しかし、米景気対策法案は米上院2回目の採決でも必要な票は得られなかった。
★欧州主要経済指標
・ユーロ圏・3月消費者信頼感指数速報値:-11.6 (予想‐13.0、2月:-6.6)
・米・2月シカゴ連銀全米活動指数:+0.16(予想‐0.35、1月:-0.33←-0.25)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は109.82-111.59円のワイドレンジ
・英国では首都ロンドン封鎖などの憶測でポンド売り
・米FRBが無制限の量的緩和策を導入と発表でドル売り
・資産の現金化によるドル買いが再燃
・米経済対策の議会承認の難航を受けてドル上値重い
・VIX指数は66.04から61.59へ低下
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |