★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が一時1.59%台まで上昇したことに後押しされドル買いが入ったが、ドル買いの勢いは盛り上がらなかった。106.70円水準の上値抵抗強く、株高でもドルは小幅に軟化した。今週末のジャクソンホールでのパウエル米FRB議長発言に市場の注目が集まる中、ドル上値追いの動きも限定的だった。NYダウ先物150ドル高、米長期金利も上昇するもドルはじり安となった。その後もNYダウ高、・米長期金利上昇が続いたものの、クロス円の動向が重石となり、ドルの軟調地合いが継続した。
米長期金利が上げ幅を縮めたことで円買い・ドル売りが入った半面、対ポンドなどでドル高が進んだ影響を受け相場は方向性を欠く展開となった。トランプ大統領が『米国は中国とおそらく合意するだろう』と発言したことで、ドル買いが優勢となった。NYダウが一時300ドルを超える上げ幅を見せたこともありドルは堅調に推移した。FOMC議事要旨が公表され、複数のメンバーが0.5%の利下げを求めたということが公表されたことで、一旦ドル売りで反応したが、直ぐに切り返して日通し高値を付けた。
★欧米主要経済指標
・英・7月公的部門純借入額(銀行部門除く):-13億ポンド(予想:-29億ポンド、6月:+63億ポンド←+72億ポンド)
・米・7月中古住宅販売件数:542万戸(予想:540万戸、6月:529万戸←527万戸)
★欧米市場のポイント
・106.31-106.64円のレンジ相場
・コンテ伊首相が辞意表明したことで伊政局不安が後退
・良好な米小売の決算を受けて米国株が大幅上昇
・トランプ大統領はFRBへの利下げ圧力を強めた
・FOMC議事要旨の影響は軽微
・VIX指数は17.50から15.80へ低下
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