★欧州市場朝方の取引では、ドルに目立った動意は見られず、イタリアリスク後退を受けたリスク選好回復の流れが持続した。ただ、米長期金利の低下を横目にドルはじり安となった。欧州市場中盤の取引では、NYダウ先物は続伸したものの、米長期金利が小幅低下したことで109.80円前後でのもみ合いとなった。米長期金利の低下やクロス円の下げにつれて下落したが、NY勢参入を控えて下値追いの動きは限定的だった。イタリア不安が再燃し、イタリア国債の急落などを手掛かりに全般ユーロ売りが先行し、リスク回避の円買いにつながった。米5月サービス部門PMI改定値や5月ISM非製造業が市場予想より強い結果となったことで、米長期金利の低下幅縮小に伴ってドル買いが強まった。米国株の下落が嫌気されたほか、『ECBは14日の定例理事会で量的緩和から出口戦略を議論する可能性』との一部報道が伝わると、ユーロ/ドルの持ち直しに伴うドル売りが出た。その後も、株式相場の下落や米長期金利の低下に伴いリスク回避の円買いが再燃した。引けにかけては米長期金利の低下一服などを支えに109.80円台まで下げ渋った。
結局は、欧米市場で行って来い相場となった。ただ、引けにかけてドルが上昇して引けたことでアジア時間でも底堅い展開が予想される。昨晩はドルに悪材料が出たというよりも、ECBの出口戦略による一部報道でユーロの買戻しが強まったことが主因となった。欧州市場では再びイタリアの政局不安が再燃しており、今後もユーロの重石となりやすい。昨晩は109.50-90円のレンジ相場となったことから、このレンジを上抜け・下抜けすると短期筋によるストップロス的な動きにつながりやすい。
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