★欧州市場序盤の取引では、欧州株やNYダウ先物が反発となったことでドルは全面高地合いを維持した。ドルが全面高で推移していることでドルが下支えられる一方、クロス円での円高に戻りを圧迫され107.75-80円水準を中心にしたもみ合い商状となった。米長期金利が0.63%台に再低下となる中、戻り売りに押されて伸び悩み、ドルはじり安となった。
前週分の米新規失業保険申請件数524.5万件となり、予想を若干上回った。また、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指標は-56.6となり、予想の-32.0を下回ったが、指標発表後の反応は限定的となった。小高く始まったNYダウが失速し、一時280ドル超下落したことや、米長期金利が一時0.5922%前後まで低下したことでリスク回避的な円買い・ドル売りが優勢となった。売り一巡後はロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されたことで下げ幅を縮小した。NYダウが一時プラス圏に浮上するも、クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示したことで再び米国株の下げ幅が拡大しドルの重石となった。トランプ大統領による経済活動再開の指針発表を控えて、期待を受けたドル買いが下支えした。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・2月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想:-0.1%、1月:+2.3%)
・米・3月住宅着工件数:121.6万戸(予想:130.0万戸、2月:156.4万戸←159.9万戸)
・米・3月住宅建設許可件数:135.3万戸(予想:129.6万戸、2月:145.2万戸)
・米・4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:‐56.6(予想:-32.0、3月:-12.7)
・米・先週分新規失業保険申請件数:524.5万件(予想:550.0万件、前回:661.5万件← 660.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:1197.6万人(予想:1326.0万人、前回:744.6万人←745.5万人)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.11-85円のレンジ
・米経済指標は軒並み悪化も反応は限定的
・ロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフローを観測
・米長期金利は一時0.5922%前後まで低下
・NY州は行動制限を5月15日まで延長でリスク回避
・VIX指数は40.84から40.11へ低下
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