★欧州市場序盤の取引では、ドルは主要通貨に対して前日比横ばいで売り買いが交錯した。なお、米長期金利は前日比ほぼ横ばいの1.475%付近、NYダウ先物は3ドル高に小幅続伸した。NYダウ先物が100ドル安、米長期金利は1.46%台に低下となったことを受け、ドル/円の戻りは弱かった。株価の下落に対する反応も限定され、110.40円レベルの下値抵抗が根強く、110.40円台で小動きとなった。様子見ムードが強まり方向感の見えにくい展開が継続した。
ADP雇用統計の好調を受けて堅調地合いで推移した。ただ、市場予想とのかい離は大きくなく、さらに前回分が下方修正されたことでやや上値を抑えられた。5月米住宅販売保留指数が予想より強い内容となったことでドル買いが優勢になった。また、市場げは月末・四半期を迎えたロンドのフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されたとの指摘があった。上値を試す動きが継続し、111円台を回復すると111.10円まで上昇した。ただ、24日に付けた年初来高値111.12円を前に買いが一服した。カプラン米ダラス連銀総裁の『テーパリングは段階的に行う必要』『テーパリングが早いほど、後で柔軟性が高まる』などの発言が伝わった。その後は、上昇の勢いが緩むも、24日に付けた年初来高値111.12円に面合わせし、高値付近で下値の堅い動きとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・6月消費者物価指数速報値:前年比+1.9%(予想:+1.9%、5月:+2.0%)
・ユーロ圏・6月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.9%(予想:+0.9%、5月:+1.0%)
・米・6月ADP雇用統計:+69.2万人(予想:+60万人、5月:+88.6万人←+97.8万人)
・米・6月シカゴ購買部協会景気指数:66.1(予想:70.0、5月:75.2)
・米・5月中古住宅販売成約指数:前月比+8.0%(予想:-1.0%、4月:-4.4%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は110.39-111.12円のレンジ
・欧州では感染力の強いインド型(デルタ株)が拡大していることが懸念
・6月ADP全米雇用報告では市場予想を上回ると全般ドル買い先行
・5月米住宅販売保留指数が予想より強い内容となり一時111.12円
・ロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測
・VIX指数は16.02から15.83へ低下
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