★欧州朝方の取引では、NYダウ先物続落と米長期金利低下を受け、円やスイスフランを中心にドル全面安の流れが持続した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州株が下げ幅拡大、米長期金利も0.80%割れにドルが再下落した。米長期金利の急低下を受けてリスクオフムードが一段と高まり、NYダウ先物が420ドル超安、欧州株も軒並み3%近く下落したことでドル売りが継続した。しかし、米長期金利が0.70%付近で下げ渋る中、ドル売りの勢いは一服した。ただ、欧米株は大幅安を持続した。引き続き新型肺炎の世界的な感染拡大を懸念して欧州株が全面安、NYダウ先物も大幅安となり、米長期金利が0.69%台まで一段と低下したことから、ドル売りが強まった。
2月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回り、失業率が強い内容となったが、ドルの戻りは限定的となった。米国株の大幅下落や米長期金利の低下が重石となった。クドロー米NEC委員長が景気刺激策の可能性に言及すると、NYダウが下げ幅を縮小したことでドルの買い戻しが入ったが、上値は限定的となった。引けにかけてNYダウの下げ幅を大きく縮小し、米長期金利の低下幅も縮小したことから、105円半ば近辺まで持ち直したが上値は抑えられた。
★欧米主要経済指標
・米・2月非農業部門雇用者数:前月比+27.3万人(予想:+17.5万人、1月:+27.3万人←+22.5万人)
・米・2月平均時給:前年比+3.0%(予想:+3.0%、1月:+3.1%)
・米・2月失業率:3.5%(予想:3.6%、1月:3.6%)
・米・1月貿易収支:-453億ドル(予想:-461億ドル、12月:-486億ドル←-489億ドル)
・米・1月卸売在庫改定値:前月比‐0.4%(予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・米・1月消費者信用残高:+120.21億ドル(予想:+165億ドル、12月:+202.51億ドル←+220.55億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.03-104.93円のレンジ
・新型肺炎の感染拡大を懸念したリスク回避の動き
・2月米雇用統計は概ね良好な結果でも反応は限定的
・クドローNEC委員長が景気刺激策の可能性に言及
・VIX指数は39.62から41.94へ上昇
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