FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 良好な米経済指標を受けドル買い優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、ポンド/ドルの下落に主導されて前日NY市場からドル高の流れが持続した。なお、欧州主要株価指数は堅調に取引を開始した。欧州市場では、一時109.19円まで値を上げたが、その後は上値の重い値動きとなった。欧州株やNYダウ先物はプラス圏を維持した。欧州市場中盤の取引では、ドル/円とユーロ/ドルは前日高値に上値を抵抗され109.15円前後で小動きとなった。前日高値109.21円手前で上値の重さが意識されると伸び悩んだ。

 

7-9月期米国内総生産(GDP)改定値が予想を上回ったほか、米10月耐久財受注額や前週分の米新規失業保険申請件数も良好な内容だったため円売り・ドル買いが優勢となった。米10月住宅販売保留指数など一部米指標が予想を下回ると若干伸び悩んだ。ただ、全般良好な米経済指数を受け円売り・ドル買いが継続した。その後は、史上最高値で底堅い米国主要株価指数を眺めながらじり高を継続した。

 

★欧米主要経済指標

・米・7-9月期GDP改定値:前期比年率+2.1%(予想:+1.9%、速報値:+1.9%)
・米・7-9月期個人消費改定値:前期比年率+2.9%(予想:+2.8%、速報値:+2.9%)
・米・10月耐久財受注速報値:前月比+0.6%(予想:-0.9%、9月:-1.4%←-1.2%)
・米・10月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.6%(予想:+0.1%、9月:-0.4%)
・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.8%(予想:-0.2%、9月:-0.8%←-0.7%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.3万件(予想:22.1万件、前回:22.8万件←22.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:164.0万人(予想:169.1万人、前回:169.7万人←169.5万人)
・米・11月シカゴ購買部協会景気指数:46.3(予想:47.0、10月:43.2)
・米・10月コアPCE価格指数:前年比+1.6%(予想:+1.7%、9月:+1.7%)
・米・10月個人所得:前月比0.0%(予想:+0.3%、9月:+0.3%)
・米・10月個人消費支出(PCE):前月比+0.3%(予想:+0.3%、9月:+0.2%)
・米・10月中古住宅販売成約指数:前月比-1.7%(予想:+0.2%、9月:+1.4%←+1.5%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.08-61円のレンジ相場

・米中貿易協議の進展期待からリスク選好の動き

・良好な米経済指標が相次いだことでドル買い優勢

・米国株3指数は揃って史上最高値更新

・バリアオプションの109.50円上抜けでストップロス巻き込む

・VIX指数は11.54から11.75へ上昇

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