FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 売買の材料は良好な米経済指標だけ!

 

★欧州市場朝方の取引では、ドルは全般もみ合い商状となった。なお、欧州株式市場はほぼ全面高で取引を開始した。英国の1月製造業PMIが予想を下回り、ポンド売りが強まったことでユーロ/ポンドが強含んだ影響でユーロ/ドルが上昇し、ドル/円の重石となった。

 

米国の1月雇用統計が大幅に市場予想を上回ったほか、労働市場の質を示す労働参加率も上昇したことを受けドルの下値は抑制された。米1月ISM製造業景況指数が12月から改善したことや、米1月消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が市場予想を上回り、米長期金利が2.67%台後半まで上昇基調を強めたことを受けドル買いが優勢になった。その後は、米経済指標を受けたドル買い・円売りが一巡し、109円半ばでもみ合う展開となった。なお、カプラン米ダラス連銀総裁が『利上げ休止は米金融当局が今取るべき行動として正しい』などと述べたが、相場の反応は限定的だった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月消費者物価指数速報値:前年比+1.4%(予想:+1.4%、12月:+1.6%)
・ユーロ圏・1月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.1%(予想:+1.0%、12月:+1.0%)
・ユーロ圏・1月製造業PMI改定値:50.5(予想:50.5、速報値:50.5)
・独・1月製造業PMI改定値:49.7(予想:49.9、速報値:49.9)
・英・1月製造業PMI:52.8(予想:53.5、12月:54.2)

・米・1月失業率:4.0%(予想:3.9%、12月:3.9%)
・米・1月非農業部門雇用者数:前月比+30.4万人(予想:+16.5万人、12月:+22.2万人←+31.2万人)
・米・1月平均時給:前月比+0.1%、前年比3.2%(予想:+0.3%、+3.2%、12月:+0.4%、+3.3%←+3.2%)
・米・1月労働参加率:63.2%(予想63.0%、12月63.1%)
・米・不完全雇用率:8.1%(12月7.6%)

・米・1月ISM製造業景況指数:56.6(予想:54.0、12月:54.3←54.1)
・米・1月製造業PMI改定値:54.9(予想:54.9、速報値:54.9)
・米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:91.2(予想:90.7、速報値:90.7)
・米・1月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.7%(速報値:2.7%)
・米・1月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.6%(速報値:2.6%)
・米・11月卸売在庫速報値:前月比+0.3%(予想:+0.5%、10月:+0.9%←+0.8%)
・米・11月建設支出:前月比+0.8%(予想:+0.2%、10月:+0.1%←-0.1%)

 

★欧米市場のポイント

・108.84-109.58円のレンジ相場

・1月英製造業PMIが市場予想下回りポンド売り

・良好な米経済指標受け米長期金利上昇でドル買い

・トランプ大統領が非常事態宣言を発動する可能性高い

・米国株式相場はまちまちの展開

・VIX指数は16.57から16.14へわずかに低下

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