★欧州市場朝方の取引では、クロス円の続落が重石となり109.35円前後でドル上げ渋りとなった。また、米長期金利の低下も重石となった。ドル/円の動意は乏しく前日比ほぼ横ばいの109.30円台でもみ合い商状が継続した。米長期金利が2.97%台で方向感が乏しく、ドルは売り買いとも仕掛けづらかった。NY勢参入を控え、こう着商状を継続した。南北首脳会談への反応も薄く、値幅は限定された。米1-3月期国内総生産(GDP)速報値が前期比年率2.3%増となり、市場予想の2.0%増を上回ったうえ、1-3月期米雇用コスト指数が前期比0.8%上昇となり、市場予想の0.7%上昇を上回ったため全般ドル買いが先行した。一時109.54円と2月8日以来の高値を付けたものの、米長期金利が低下すると上げ幅を縮小した。米1-3月期GDP発表直後にドルは上昇したが、利益確定売りに上値を抑えられると、一転下落した。米4月ミシガン大学消費者信頼感指数が98.8となり、市場予想の98.0を上回ったことで109.25円近辺へ小反発した。米長期金利の低下やNYダウの下落などを背景にしたドル売りに押された。市場では『月末のロンドンのフィキシングに絡んだドル売りが観測された』との指摘もあった。25日の安値108.79円がサポートとして意識されるとやや下値を切り上げた。NY市場午後になると週末を控え、新規材料に乏しく値動きが乏しくなった。
日本はGWに入るが、週末円高傾向で終了したことは先行き不安が残る展開となった。米経済指標が軒並み良好だったことから、円安傾向が強まる流れだったが結果は逆になった。ロンドンのフィキシングで相当量のドル売りが出た可能性がありそうだ。来週明けは日本市場が休場のため市場参加者が少なくなり、円高の流れが続くのか、それとも再び上値トライとなるのかが注目される。
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