FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 良好な米企業決算受けリスク選好のドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物が上昇する中、米長期金利低下の地合いが維持され売買材料が交錯し、108.30円台で小動きとなった。108円前半で値動きが乏しくわずかながら下値を広げた。中国が米国500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めているとの一部報道も、ドル/円の重石となった。また、米長期金利が1.67%台まで低下基調を強めたことも上値を圧迫した。米中関係改善を期待した底堅さが円高反転するまでの展開にはならず、108.30円台へ戻した。

 

一部主要企業の良好な決算を受けて米国株が反発すると、ドル/円にも買い戻しが先行したほか、日経先物が上昇したことも相場の支援材料となった。堅調な米国株や1.76%台へ上昇した米長期金利が支えとなったが、108.90円を前に買いの勢いはやや衰えた。リスク選好の流れが継続されたものの、ドル買い一巡後は高値圏でもみ合いとなった。トランプ大統領はこの日の会見で『中国の対応は良好。銀行に関する第2段階を想定している』などと述べている。

 

★欧米市場のポイント

・108.12-90円のレンジ相場

・英国のEU離脱を巡る楽観論が広がりポンド買い

・中国は米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めているとの報道

・一時米中貿易摩擦を巡る先行き不透明感が高まり円買い

・米主要企業の好決算が意識されNYダウが一時330ドル超高

・VIX指数は14.57から13.54へ低下

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