★欧州市場序盤の取引では、ポンド/円が155円台に続伸となったことに主導されて、円全面安地合いが持続し、一時110.92円レベルにドルが上値を伸ばした。なお、米長期金利は1.47%台に伸び悩み、NYダウ先物は46ドル高に上昇幅が縮小した。欧州市場では、ユーロ圏のPMIは製造業が前回から横ばいになった。英国のPMIは製造業、サービス業がともに前回を下回り、欧州通貨買いは縮小する中、ドル/円は底堅く推移したが、上値は重かった。その後は、一時111.10円まで上昇し、年初来の高値を更新した。1年ぶりの高値圏に値を上げ、利益確定売りが観測され110.60円台まで失速した。アジア時間に付けた安値の110.63円がサポートとして意識されると、110.80円台まで下げ渋った。
米6月製造業PMIは予想を上回ったものの、米6月非製造業PMIが市場予想を下回りドル売りが優勢になった。米5月新築住宅販売件数が予想を下回るとドル売りが強まった。その後、ロンドンのフィキシングにかけてドル買い戻す動きが観測されドルは下げ渋った。米5年債入札を控えた長期金利の上昇に伴うドル買いが継続した。米長期金利は1.47%から1.49%まで上昇も、1.5%を割り込んだ水準での推移となった。米5年債の入札後に米金利が上昇したことに押されて111円近辺で推移した。その後金利の上昇が一服で上値も重くなった。
★欧米主要経済指標
・英・6月製造業PMI速報値:64.2(予想:64.0、5月:65.6)
・英・6月サービス業PMI速報値:61.7(予想:62.8、5月:62.9)
・英・6月総合PMI速報値:61.7(予想:62.5、5月:62.9)
・米・6月製造業PMI速報値:62.6(予想:61.5、5月:62.1)
・米・6月サービス業PMI速報値:64.8(予想:70.0、5月:70.4)
・米・6月総合PMI速報値:63.9(5月:68.7)
・米・1-3月期経常収支:-1957億ドル(予想:-2062億ドル、10-12月期:-1751億ドル←-1885億ドル)
・米・5月新築住宅販売件数:76.9万戸(予想:86.5万戸、4月:81.7万戸←86.3万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は110.67-111.10円のレンジ
・独・ユーロ圏の景気回復を期待したユーロ買い
・ドル/円は昨年3月26日以来約1年3ヵ月ぶりの高値
・ロンドンのフィキシングにかけてはドル買い優勢
・米5年債入札結果は『低調』
・VIX指数は16.66から16.32へ低下
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