FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米FRB要人のタカ派発言でドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が1.45%近辺に上昇したことを受け、ドルが反発となった後、113.25円前後でもみ合いとなった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州市場でドル/円は小幅に値を下げ、113.10円台での推移した。ポンドの全面高でややドル売りに振れ、ドル/円は失速した。ユーロ圏のPPIが強含み、域内の回復を期待したユーロ買い・ドル売りが観測され、ドル/円を下押しした。『オミクロン株』をめぐる不透明感が重石となり、積極的なドル買い戻しは進めにいくい展開が続いた。

 

米長期金利が1.41%台へ低下したことで、ドルはじり安が継続した。新規失業保険申請件数がやや強い結果となったものの、ドルか戻しも一時的だった。オセアニア時間に付けた日通し安値112.66円が目先のサポートとして働くと下げ渋った。NYダウが一時500ドル超上昇したことも相場を下支えした。米国で2人目のオミクロン株感染者が確認されたと伝わったタイミングで、NYダウが上げ幅縮小とともに下押ししたが、NYダウが再び上昇するのを眺めて113円台を回復した。米アトランタ連銀総裁のタカ派発言で利上げの前倒し観測が強まりドル買いが優勢になった。その後、ベイデン大統領が政府機関閉鎖の可能性を否定したことでドル買いが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10月失業率:7.3%(予想:7.3%、9月:7.4%)
・ユーロ圏・10月生産者物価指数:前年比+21.9%(予想:+19.0%、9月:+16.1%←+16.0%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:22.2万件(予想:24.0万件、前回:19.4万件←19.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:195.6万人(予想:200.3万人、前回:206.3万人←204.9万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は112.71-113.33円のレンジ

・欧州で『オミクロン株』の感染拡大で景気への悪影響懸念

・良好な米雇用指標を手掛かりにユーロ売り・ドル買い

・米アトランタ連銀総裁のタカ派発言を受けドル買い

・米サンフランシスコ連銀総裁もタカ派発言

・VIX指数は31.12から27.95へ低下

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