★欧州市場朝方の取引では、株式相場の動向に連れながらも108.00円を挟み上下50ポイントレンジで往来商状を継続した。なお、欧州主要株価指数は全面高で取引を開始した。NYダウ先物が300ドル超、日経先物が390円上昇、欧州株も軒並み堅調、米長期金利も1.11%台から1.15%台まで低下幅を縮めるなど、株売り・債券買いの調整が広がった。欧州市場中盤の取引では、G7緊急電話会合を控え、107.90円台でもみ合い商状が継続した。G7の緊急電話会談で具体的な問題解決について言及されなかったことで失望売りとなった。NYダウ先物が一時マイナス圏に沈んだが、再び上げ幅を200ドル超に拡大するとドル買いが入った。
FRBが緊急のFOMCを開き、政策金利であるFF金利の誘導目標を1.50-1.75%の範囲から1.00-1.25%の範囲に引き下げることを決めたと伝わるとドルは失速した。FRBの緊急利下げを受けて全般ドル安が進んだが、ドル売りが一巡するといったん持ち直したが、米国株安・債券高も重石となり上値の重い展開となった。NYダウが800ドル超安・米長期金利が0.96%台まで低下幅を拡大した動きが材料視され、ドルの下値を広げた。
★欧米主要経済指標
・英・2月建設業PMI:52.6(予想:49.0、1月:48.4)
・南ア・10-12月期GDP:前年比-0.5%(予想:-0.2%、7-9月期:+0.1%)
・ユーロ圏・2月消費者物価指数速報値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、1月:+1.4%)
・ユーロ圏・2月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、1月:+1.1%)
・ユーロ圏・1月生産者物価指数:前年比-0.5%(予想:-0.4%、12月:-0.6%←-0.7%)
・ユーロ圏・1月失業率:7.4%(予想:7.4%、12月:7.4%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.89-108.13円のレンジ相場
・G7では具体策に乏しい内容でドル失望売り
・FRBは臨時のFOMCを開き政策金利を0.5%利下げ
・米利下げ発表で材料出尽くしで株売り
・VIX指数は33.42から36.82へ上昇
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