FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米FOMC議事要旨発表後にドル急落!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.27%台に小幅上昇となったことを受け、前日比小幅高の109.65円近辺で推移した。なお、欧州株は前日比小幅安で推移した。欧州市場では米長期金利の上昇が一旦収束したことで、109.60円台と変わらずの値動きだった。欧州株は高安まちまちで、リスク回避の円買いは抑制された。米FOMC議事要旨の内容を見極めたいとのムードも強く値動きは鈍いが、米長期金利1.272%近辺に上昇となる中でドルは底堅く推移した。

 

NY勢参入後もドル買いの流れが継続した。なお、米住宅関連指標は強弱まちまちな結果となったため、相場への影響は限定的だった。安く始まった米国株相場が上げに転じたことなども相場の支援材料となり、ドル買いの流れが続いた。米長期金利が1.28%台まで上昇したことを受けてドルは底堅い展開になった。FOMC議事要旨で、緩和縮小の条件はまだ達成していないとの言及を受けドルが失速した。議事要旨では想定以上のタカ派な文言は見当たらず、米長期金利が上昇幅を縮めると共にドル売り戻しに転じた。ただ、議事要旨の中で、年内のテーパリングの可能性が示唆されると警戒感が強まり米国株が失速して円買いが優勢になった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値:前年比+2.2%(予想:+2.2%、速報値:+2.2%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数改定値:前年比+0.7%(予想:+0.7%、速報値:+0.7%)

 

・米・7月住宅着工件数:153.4万戸(予想:160.0万戸、6月:165万戸←164.3万戸)
・米・7月住宅建設許可件数:163.5万戸(予想:161.0万戸、6月:159.4万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.52-110.06円のレンジ

・米住宅関連指標強弱まちまちな結果で相場への影響は限定的

・議事要旨では想定以上のタカ派な文言は見当たらず

・年内のテーパリングに対する思惑が強まり米国株失速

・VIX指数は17.91から21.57へ上昇

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