★欧州市場朝方の取引では、米長期金利やNYダウ先物も下げ渋る中、リスク回避の円高圧力は緩和され、113.80円前後で推移した。なお、欧州株は前日比横ばいで取引をスタートした。欧州市場でドル/円は米長期金利の下げ渋りでドルは小幅に買われ底堅く推移した。一方、欧州株式市場は主要指数がプラスで推移し、株高を好感した円売りが支えた。NYダウ先物と米長期金利が小幅高で推移する中、113.85円前後でドルが底堅く推移したが、米雇用統計の発表を控え、値幅は限定的になった。
米10月雇用統計は米非農業部門雇用者数変化、失業率ともに市場予想より好結果だったことで、米金利が上昇し、ドル買いが優勢になった。インフレに影響する平均賃金、労働時間、労働参加率は伸び悩みとなったことで、米長期金利が1.48%まで低下しドルは失速した。NYダウが344ドル高と堅調に推移したことで、リスク回避の円高圧力が抑制された。米雇用時計に対する反応が一巡すると、米長期金利が1.46%台まで低下したことを受けた売りが優勢になった。米長期金利が1.44%台まで一段と低下幅を拡大した動きに伴い、下値模索の動きが継続した。ドル売りは一巡したものの、米長期金利が低水準での推移が続く中、安値圏で戻りの鈍い展開だった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・9月小売売上高:前月比-0.3%(予想:+0.2%、8月:+1.0%←+0.3%)
・独・9月鉱工業生産:前月比-1.1%(予想:+1.0%、8月:-3.5%←-4.0%)
・米・10月失業率:4.6%(予想:4.7%、9月:4.8%)
・米・10月非農業部門雇用者数:前月比+53.1万人(予想:+45.0万人、9月:+31.2万人←+19.4万人)
・米・10月民間部門雇用者数:+60.4万人(予想+42万人、9月+36.5万人←+31.7万人)
・米・10月平均時給:前年比+4.9%(予想:+4.9%、9月:+4.6%)
・米・9月消費者信用残高:+299.13億ドル(予想:+160.00億ドル、8月:+137.59億ドル←+143.79億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.27-114.03円のレンジj
・欧州圏の経済指標が軒並み弱い結果となりユーロ売り
・10月米雇用統計は強い結果で発表直後はドル買い
・米長期金利が1.54%台から1.44%台に急低下
・週末を控えた持ち高調整のドル売り加速
・VIX指数は15.44から16.48へ上昇
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