FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米雇用情勢の先行き不透明感からドル売り!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州主要株価指数が全面高、NYダウ先物も134ドル高で堅調に推移する中、リスク選好による円売りの動きとなった。欧州市場では上昇一服となり、110.40円台から小幅に値を下げた。欧州株式市場の主要指数が総じて強含み、リスク選好的な円売りが優勢になった。一方、NYダウ先物は堅調地合いを維持し、リスク選好のドル売りも観測された。一時は1.33%台まで上昇していた米長期金利が1.30%台まで低下したことが嫌気された。

 

発表された米8月ADP雇用統計が+37.4万人と予想の+62.5万人を大幅に下回ったことで米雇用情勢の先行き不透明感にドル売りが優勢になった。米長期金利が1.33%から1.31%まで低下したことでドル売りが強まった。予想を下回る米8月ADP雇用統計を受けて一時109.85円付近まで下落したが、8月米ISM製造業景気指数が59.9と予想の58.6を上回ったことが分かるとドルの買い戻しが入った。ただ、今週後半に米雇用統計の発表を控え上昇も限定的となった。その後は、強弱まちまちの米経済指標の結果を受けての動きが落ち着くと、110円を挟んで小幅の上下にとどまった。上値は重いものの、週末の米雇用統計の発表を控え、方向感は限定的となった。NY午後に入ると新規材料難の中で、110.00円近辺で値動きが鈍った。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月失業率:7.6%(予想:7.6%、6月:7.8%←7.7%)
・英・8月製造業PMI改定値:60.3(予想:60.1、速報値:60.1)

 

・米・8月ADP雇用統計:+37.4万人(予想:+62.5万人、7月:+32.6万人←+33.0万人)
・米・8月製造業PMI改定値:61.1(予想:61.2、速報値:61.2)
・米・8月ISM製造業景況指数:59.9(予想:58.5、7月:59.5)
・米・7月建設支出:前月比+0.3%(予想:+0.2%、6月:+0.1%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.85-110.42円のレンジ

・ECBによるPEPP早期終了の思惑からユーロ買い

・米8月ADP雇用統計は予想を下回るとドル売り加速

・8月米ISM製造業景気指数は予想上回るとドル買戻し

・週末の米8月雇用統計の発表を控え様子見ムード強まる

・VIX指数は16.48から16.11へ低下

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