★欧州市場朝方の取引では、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に有事のドル買いが強まった。ただ、欧州主要株価指数は全面安で取引をスタートしたことで、株安を警戒した円買いも続き伸び悩んだ。一時400ドル超安まで下落したNYダウ先物はプラス圏に浮上し、米長期金利は1.84%台まで上げ幅を拡大するなどリスク回避の動きが後退しドル買いが強まった。NYダウ先物が上昇幅を削ったが、ドルの下押しは限定的だった。米長期金利が1.83%台での上昇地合いを維持していることもドルを下支えした。欧州株式相場の底堅い動きが相場の支えとなり、米長期金利が1.86%台まで上昇幅を拡大したことで、ドル/円はしっかりとなった。
一時115.79円と日通し高値を付けたものの、米国株が失速すると上値が重くなった。米英はロシア産原油の輸入禁止へとの報道で、燃料価格の上昇がさらなるインフレ高進につながるとの見解から米長期金利上昇でドルか戻しが入った。ウクライナがNATO加盟を断念し妥協の姿勢を見せたとの報道で、停戦期待が広がり、米国株がプラスに転じた。その後、低調な3年債入札を受けて米長期金利が1.87%まで上昇したことで、ドルは高止まりとなった。米長期金利が1.875%前後へ上昇し、米株の失速も一旦後退したことでドル買い持ち直したとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10-12月期GDP確定値:前年比+4.6%(予想:+4.6%、改定値:+4.6%)
・ユーロ圏・10-12月期GDP確定値:前期比+0.3%(予想:+0.3%、改定値:+0.3%)
・米・1月貿易収支:-897億ドル(予想:-873億ドル、12月:-820億ドル←-807億ドル)
・米・1月卸売在庫改定値:前月比+0.8%(予想:+0.8%、速報値:+0.8%)
・米・1月卸売売上高:前月比+4.0%(+1.0%、12月+0.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は115.36-79円のレンジ
・欧州連合は大規模な共同債発行を検討報道でユーロ買いが先行
・商品価格の高騰によるユーロ圏経済への悪影響を警戒
・米英ロシア産原油の輸入禁止へ
・ウクライナがNATO加盟を断念との観測報道
・燃料価格上昇に伴うインフレ高進への懸念が米株の重石
・VIX指数は36.45から34.95へ低下
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