★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.45%台に持ち直したことを受け、ドルが全般底堅く推移した。なお、NYダウ先物は130ドル高で上げ渋りとなった。米長期金利が1.47%台まで上昇したことで、ドル買いが優勢になった。欧州株式市場は全面高のほか、米長期金利の上昇でリスク選好の円売りに振れた。111円付近は節目を意識したドル売りが観測され上昇を抑制した。米長期金利が1.49%台まで上昇幅を拡大したことを受けて買いが強まったが、111円には厚い売りが観測された。その後、エバンス米シカゴ連銀総裁のハト派発言『長期的なインフレ期待は依然として2%を下回っている』でドル売りとなった。
111円台大台乗せに成功したことで達成感から利食い売りが強まった。米長期金利が1.51%まで上昇してから1.47%台へ低下しており上昇一服感からドル/円も押され気味となった。低調な2年債入札を受けて米国債相場が軟調推移したことでドル買いが再燃した。ドルは高値を前に買いの勢いは強まらなかったが、110.90円台での下押し幅も限られた。
★欧米主要経済指標
・米・8月耐久財受注速報値:前月比+1.8%(予想:+0.7%、7月:-0.1%→+0.5%)
・米・8月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.2%(予想:+0.5%、7月:+0.8%)
・米・8月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.7%(7月:+0.9%)
・米・9月ダラス連銀製造業活動指数:4.6(予想:11.0、8月:9.0)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は110.61-111.06円のレンジ
・独総選挙で連立交渉の難航や長期化に懸念
・イングランド銀行がタカ派姿勢を強める
・米長期金利の上昇圧力がかかる中ドル買い優勢
・米金利上昇で高PERのハイテク株に売り
・VIX指数は17.75から18.76へ上昇
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