FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下で全般ドル売り!

 

★欧米市場序盤の取引では、米長期金利が一時1.31%台に低下となったことを受け、節目の110.00円を割り込んだ。なお、欧州主要株価指数は続落した。米長期金利の低下や株安を嫌気したリスク回避の円買いで109.90円まで下落後、雲の下限109.92円付近で下げ渋る展開になった。ECB理事会での政策方針が注目されるなか、様子見ムードが広がり値動きは小幅にとどまった。

 

先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少となり、米長期金利が上昇したものの、相場への影響は限定的だった。米長期金利が小幅に低下したことで円買い・ドル売りが入り小安い展開になった。ECBのソフトテーパリングや米財務省が実施する30年債入札を控えて堅調に推移したことで、ドルはじり安推移した。米長期金利の低下をきっかけにショートカバーが促されドル売りが優勢になった。その後も、米30年債入札をきっかけに低下幅を広げた米長期金利が重石となり、ドル安が進んだ。ただ、3日の安値109.59円が目先サポートとして意識されたほか、米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

 

★欧米主要経済指標

・米・先週分新規失業保険申請件数:31万件(予想:33.5万件、前回:34.5万件←34.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:278.3万人(予想:274万人、前回:280.5万人←274.8万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.59-110.01円のレンジ

・ECBがPEPPの買い入れ規模を小幅縮小すると発表

・ラガルドECB総裁は『テーパリングではない』と強調

・米30年債入札結果は『顕著う』で長期金利低下

・米新規失業保険申請件数が強い内容

・VIX指数は17.96から18.80へ上昇

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