★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の低下でドル売り基調となった。対円では109.45円付近まで下落した。米長期金利が1.49%台に持ち直したことを受け、ドルは109円台半ば近辺で小動きとなった。なお、日経先物は70円安に反落した。欧州市場では、ECB理事会や米CPI発表を前に様子見ムードが広がり、積極的な売り買いは手控えられた。米長期金利は小幅に回復したが、ドル買いは限定的だった。欧州諸国の株式相場はまちまちとなったが、リスク選好的なドル買い・円売りは抑制された。
5月米CPIが市場予想を上回ったことで、米長期金利は1.49%台から1.52%台まで上昇したことで、ドル買いが優勢になった。しかし、110円にかけてはまとまったオプションをはじめ、売りオーダーも目立つため、一段高という展開にはならなかった。米FRBがテーパリングを急がないと受け止められ米長期金利の沈静化がドルの重石となった。NY市場入り後は小緩む地合いながら109.40円台ではサポートを受ける展開になった。米長期金利が一時1.53%台まで上昇したもののの、1.46%台まで低下するとドルの上値が重くなった。その後、米長期金利が1.45%台まで低下したことでドルの重石になった。
★欧米主要経済指標
・米・5月消費者物価指数:前年比+5.0%(予想:+4.7%、4月:+4.2%)
・米・5月消費者物価コア指数:前年比+3.8%(予想:+3.5%、4月:+3.0%)
・米・5月消費者物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.5%、4月:+0.8%)
・米・5月消費者物価コア指数:前月比+0.7%(予想:+0.5%、4月:+0.9%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:37.6万件(予想:37.0万件、前回:38.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:349.9万人(予想:366.5万人、前回:375.7万人←377.1万人)
・米・5月財政収支:-1320億ドル(予想:-2500億ドル、20年5月:-3987.54億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.27-79円のレンジ
・5月CPIが予想を上回るとドル買いで反応
・米FRBがテーパリングを急ぐほどではないとの見方
・ラガルドECB総裁のタカ派的な発言
・米10年債利回りは1.43%と約3ヵ月ぶりの水準
・VIX指数は17.89から16.10へ低下
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