FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇一服でドル売り優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、ドル/円を中心にドルが底堅く取引された。なお、NYダウ先物は5ドル高、米長期金利は1.61%付近で上げ渋った。欧州市場では、欧州や資源国通貨は対ドルで弱含み、ドル/円を小幅に押し上げた。109円台後半は利益確定売りが強く、下押し圧力がかかりやすい展開が続いた。

 

東京午後から続いていたドル高の流れはNY勢が参入し始めると同時に小休止となった。米FRBによる地区連銀経済報告(ベージュブック)公表を控え米長期金利が1.61%から1.59%まで低下したこを受けドル売りが優勢になった。その後も、新規手掛かり材料に乏しく米長期金利上昇を一服を手掛かりにした円買い・ドル売りが重石となった。米長期金利が一時1.58%台と、低位で推移したことがドル相場の重石となり戻りを鈍らせた。公表されたベージュブックでは、物価圧力が増している点への言及もあったが、賃金の上昇がまだ落ち着いているとも触れており、米長期金利が1.59%付近で推移したことでドル/円はさえない動きに終始した。

 

★欧米主要経済指標

・英・4月住宅ローン承認件数(中銀):8.69万件(予想:8.10万件、3月:8.34万件←8.27万件)
・ユーロ圏・4月生産者物価指数:前年比+7.6%(予想:+7.5%、3月:+4.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.49-88円のレンジ

・トルコ中銀総裁発言を受け早期利下げ観測が後退でリラ買い

・NY勢が本格参入した後は対ポンド中心にドルが反落

・米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売り

・米国債は5月雇用統計を控え持ち高調整目的の買いが優勢

・VIX指数は17.90から17.48へ低下

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