FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利急騰でドル買い優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の上昇は一服となったが、ドルは対円・スイスフランを中心に堅調地合いを維持した。なお、NYダウ先物は3ドル高に小幅反発、米長期金利は1.45%台に低下した。107.20円のドル売りオーダーをこなし、ストップロスをヒットして107.23円まで上げ幅を拡大した。米長期金利が1.47%付近に持ち直したことを受け、ドル高基調を維持した。パウエル米FRB議長の講演を控え、次第に様子見ムードが広がった。

 

米長期金利は再び低下幅を広げているものの、ドル買いの流れは継続した。米長期金利が上昇に転じたタイミングで円売り・ドル買いが優勢になった。米国株の下落を受けてリスク回避のドル買いが強まった。ドル買い一巡後は、パウエル米FRB議長の講演を控えて様子見ムードになった。パウエル議長が長期金利の序章を抑制する措置を速やかに講じるとの思惑が一蹴されたことで、米長期金利上昇と共にドルは急伸した。高止まる長期金利に対して期待されていたほどのけん制もなく、米長期金利が1.55%台まで上昇したことでドルは強含みとなった。

 

★欧米市場の主要経済指標

・英・2月建設業PMI:53.3(予想:51.0、1月:49.2)
・ユーロ圏・1月失業率:8.1%(予想:8.3%、12月:8.1%←8.3%)
・ユーロ圏・1月小売売上高:前月比-5.9%(予想:-1.4%、12月:+1.8%←+2.0%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:74.5万件(予想:75万件、前回:73.6万件←73.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:429.5万人(予想:430.0万人、前回:441.9万人)
・米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率-4.2%(予想:-4.7%、速報値:-4.8%)
・米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比年率+6.0%(予想:+6.6%、速報値:+6.8%)
・米・1月製造業受注:前月比+2.6%(予想:+2.1%、12月:+1.6%←+1.1%)
・米・1月耐久財受注改定値:前月比+3.4%(予想:+3.4%、速報値:+3.4%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+1.3%(予想:+1.4%、速報値:+1.4%)
・米・1月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+1.8%(速報値:+2.1%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.11-94円のレンジ

・107.50円を超えに観測されていたストップロス注文を誘発

・米経済正常化期待から米長期金利が上昇基調を維持

・米FRBは『金利上昇を懸念していない』と受け止められ金利上昇

・米長期金利は一時1.5675%前後まで上昇

・VIX指数は26.67から28.57へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ