FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドル全面高!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が続伸となったことを受け、ドルは主要通貨に対して全面高で推移した。なお、欧州株は軟調推移となった。ドル全面高の流れに沿って、一時107.95円前後にドルが続伸となった後、108.00円が上値抵抗として意識される中、107.90円付近で売り買いが交錯した。米長期金利上昇を受けたドル全面高の流れが進展し、108.00円台へ続伸した。欧州市場中盤では、米長期金利の上昇が一服となったが、ドルは主要通貨に対して日中高値付近でもみ合い推移となった。一時108.28円と2月13日以来の高値を付けたものの、買い一巡後はやや上値を切り下げた。米3月中古住宅販売件数などの経済指標が市場予想を上回ったことや、日銀の黒田総裁が『インフレ目標2%までに未だに隔たりがあり、緩和的政策を継続しなければならない』などと発言したこともドル買いを誘った。米長期金利の上昇に伴うドル買いに加え、株高につれ円売りも再燃した。ムニューシン米財務長官が訪中を検討しており、米中の合意に慎重ながら楽観的な見通しを見せたことで貿易摩擦への警戒感が緩和した。ドル/円は上値を試す展開が続いたが、2月13日来の高値である108.78円が次のレジスタンスとして意識された。

 

米国の3月中古住宅販売件数や4月製造業PMI速報値が予想を上回ったほか、ムニューシン米財務長官が訪中を検討しているとの報道を受けて米中貿易摩擦への警戒感が後退し米長期金利が節目となる3%近くに上昇したためドル買いに拍車がかかった。さらに、日本銀行の黒田総裁が物価目標達成にはほど遠く、『非常に強い緩和策を続ける必要がある』と指摘したため円売りも優勢となった。米長期金利が上昇したにも関わらず、米国株が大幅に下落調整しなかったこともドル買い安心感につながった。ほぼ高値引けとなっていることから、本日はレジスタンスとして意識されている108.78円を上抜け出来るかが注目点となる。

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